- 楽しむこと -

今でも忘れられない言葉があります。それは学生時代、卒業制作に取り組んでいた時です。先生が一人一人の所に回って来て、絵についてアドバイスをしてくれますが、ある女性の先生が私のところに回って来て「あなたはいつも楽しそうに絵を描いていますね。」と言ったのです。他にも具体的なアドバイスもあったと思いますが、その一言が思いがけず、嬉しかったのでずっと覚えています。また、私はその先生のお人柄や絵も大好きだったので、その先生から頂いたその言葉は宝石のように今でも私の心の中で輝いています。
そして、今度は自分が人に教える立場になった時、何人もの幼い生徒の絵を見ていて、楽しく描いたり、作ったりしている子は必ずどんなに時間が掛かっても、苦戦しても良い作品が出来るのです。それは教師や他人が良いと思うだけでなく、本人にとっても満足のいった、自分が作りたかった作品が出来て、自分にとっても良い作品が出来たということです。
科学的に言ったらドーパミンとか何とか幸せホルモンみたいな物が出てるからかもしれませんが、楽しく制作すると、各段にパフォーマンスが上がります。そして、その子の持って生まれたアートの才能はドンドン開花します。私は実際たくさんのそう言った事例を見ました。本当に子供の凄さにはビックリします。そして感動します。だから反対に小さい時ほど無理やり苦痛を伴う事を長くやらせたり、そういった環境に置くことは良くない事だと思います。少なくとも小学校の低学年位までは・・・・。表面的なことやテクニック的な事を向上させる努力や我慢は後回しにして、よりこの時期はその子が心地良い環境で、心から自らの力をドンドン発揮させられるように、周りの大人がしてあげる事が一番な気がします。
先日、世界的に有名な女性ギターリストの対談を見ていたら、ギターの先生だった父親と一緒に3才前から始めていたそうです。そして、それから30年近くやっていて、一度も辞めたいと思った事がないそうです。物心ついた時からギターと共に毎日過ごして、生活の一部にギターがなっているそうです。だから、ギターのない生活は考えられないから、辞める事も想像出来ないとの事です。それはそれとして、この天才ギターリストとも言われる彼女がそこに付け加えて言っていたのが「ギターを弾くことは楽しいこと」小さい頃から練習するとかではなく、「楽しい遊び、楽しい事と言うイメージでしかなかったから・・・・」でした。あ~長年の経験で私が感じた事は正しかったと思いました。「人は楽しいと思う時に力が発揮される。」そして、彼女の様に一流の音楽家になるためには、もちろん想像を絶する努力があったでしょう。その努力が出来たのも「ギターを弾くのが好き、楽しいから」というシンプルなこの言葉に尽きるのですね。
多分、私の絵の先生も自分がその事を画家としてやってきてわかっているからこそ、私に言ってくれたのだろうなあーと時々思い出しては先生に感謝しています。生徒の皆さんこれからも楽しんで絵描きや工作をして下さいね。そして自分が本当に描きたい作りたい物を作った時の嬉しさをたくさん味わって下さい。そして、大人になったら、その楽しさ嬉しさを自分の子供や生徒、小さい子に教えてあげて下さい。2021.7.11 写真を見るには上記タイトル「- 楽しむこと -」をクリックして下さい。
作品2

 

 

 

 

 

 

作品3

 

 

 

 

 

 

 

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