- 感性を育てる -

前回載せた「自分を見つめる-2」にあるように、教室に来る子ども達はやはりクリエイティブな仕事(デザイナー、建築家、アニメーターetc.)を将来したい子がとても多かったのにビックリしました。そこで、今回はこの夢を叶えるために、「今できる事は何か?」についてお話したいと思います。
今、この幼少期に出来る事は一言で言って「芸術的センス、感性を今から育てる」と言うことでしょう。技術的な事は後からでも十分磨いていけますが、センスや感性は簡単に短期間では身につきません。豊かな吸収力のある幼少期の今こそ、センスを磨いたり、感性を育てる時です。
例えば、色ひとつとっても、それぞれの国で独特な呼び名があります。私は学生時代に日本の色を学びました。その中で好きだった色は「萌黄色(もえぎいろ)」で、これは春に萌え出る草の芽を表す色です。若草色とも呼ばれている色です。現在では「黄緑」と言われている色に近いです。でも「黄緑」と言ってしまうと、緑に黄色が混じった色と言う事務的な感じがしますが、「萌黄色」と言うと、芽吹いたばかりの柔らかい植物の芽、春が来たばかりの色と頭の中で色々感性のアンテナが働きます。最近ヨーロッパの伝統色について書かれた本を目にし、興味があったので購入しました。見てみると、日本と同様にイタリアでは「ブル・カープリ(カプリ島の青の洞窟の青)」があります。その色は洞窟の幻想的な青を連想させる青です。また、フランスでは「ジョーヌ・ドゥ・プロヴァンス(プロヴァンスの黄色の意味)」があります。その黄色は南フランスプロヴァンス地方を代表する「ひまわり」を始めとする黄色の花々の色です。ゴッホが描いた「ひまわり」の黄はその代表的作品だとありました。この様に黄緑、青、黄色をとっても、その国によって様々な呼び名があり、とても面白いです。これは、それぞれの国で見ている空、大地、森や街並みの色が違うからでしょう。でも、私たちは自然から豊かな色彩感覚を学ぶことが出来るということは共通ですね。ですから、子供のうちから沢山の「自然の美」を感じさせてあげて、赤ひとつとっても自然の中には様々な赤があることに気づかせてあげる事が大切なのです。
また、人が美しいと思うには必ず理由があります。美しい風景、それにも理由があります。色の組み合わせ、配置、分量が適切だから美しく見えるなど・・・・。もちろん、それは自然が偶然もたらした物ですが、幼少期こそ、そんな美しい物をたくさん見て五感すべてを使って感じて欲しいです。そして、また、自然の心地良い音、味、肌ざわり、香りそれらをたくさん味わって欲しいです。それらは将来きっと役立つと思います。ちなみに私は子供の頃から夕立が大好きでした。暗くした家の中から眺める、神秘的な稲光り、バケツの水をドバッと捨てた様な土砂降りの雨の全てを洗い流すような風景と音、その時にワッと地面から匂い立つ土の香り、きっとそれらは今も私が絵を描く時、無意識に私の絵にきっと存在しているでしょう。そして、初めて父と行った潮干狩りで見た海の青、海が好きで今まで何枚か海の絵を描きましたが、眩しい程にキラキラしていた初めて見た海の色できっと毎回描いている様な気がします。❤❤❤
そして次回は「一つの事を長く続けて、追究していく上で大切な事」についてお話します。2021.7.8 写真を見るには上記タイトル「-  感性を育てる  -」をクリックして下さい。
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